日経新聞と東京証券取引所主催のマネックス証券CEOの松本大さんの資産運用セミナー参加しました。
松本大さんは、元トップトレーダーです。
情報収集は、あらゆる雑誌、新聞などをネットで読むそうです。
例えば、文春、トランプ大統領のツイッター、産経新聞、サイゾウなどなど。ありとあらゆるものを本人曰く、ザッピングしているそうです。
ザッピング(zapping)とは、テレビ視聴において、リモコンでチャンネルを頻繁に切り替えながら視聴する行為のことである。出典:Wikipedia ザッピング
私は、外交官の情報収集方法や作家の情報収集方法は、佐藤優さんから、起業家の情報収集方法は、四国の電気王、大坂さんから学んでいます。
松本さんのやり方は、トップトレーダーの情報収集方法です。面白かったので、そのやり方をお伝えします。
松本 大(まつもと おおき、1963年12月19日 – )
日本の実業家。マネックスグループ株式会社代表執行役社長CEO、マネックス証券株式会社取締役会長CEO、前株式会社東京証券取引所グループ取締役、前株式会社東京証券取引所取締役、前株式会社新生銀行取締役。米マスターカード取締役、株式会社ユーザベース取締役、Human Rights Watch Vice Chair、国際文化会館評議員。
目次
なぜ多くの人は、情報を読み違うのか
情報には、下流と上流があります。
下流は一般情報で、上流は、特殊情報です。
佐藤優さんの「インテリジェンス」関連の書籍にも書いてありますが、スパイ活動でも、95%は、新聞など既存のメディアに書いてある情報から集めています。
「なぜ多くの人は、情報を読み違うのか?」
松本さんは、そこをトレーダーとして、分析してくれました。
「なぜマーケットは、自分の思いと逆に行くのか?」この質問に対し、松本さんは以下のようにおっしゃっていました。
自分は、参加者全体の種類や多さを低く見積もりがち。自分は、情報に関する自分の解釈で、マーケットの反応や方向を推測できると考えがち。実際には、自分より早く多く深く、すでにアクションが取られており、それらは織り込まれている。結果、自分は、遅すぎるプレイヤーになる。だから、マーケットは、自分の思いと逆に行くように感じる
総じて、「一歩止まって考えることが大切」だそうです。
さらに、「マーケットがどうなるか」を考えないで、「マーケットは世の中をどう考えているのか」を帰納法的に考えることです。
「現象を受け止めて考えることが重要」なのです。
情報の分析は「経験と理論に基づいた上での感覚」
私は、情報の分析法について、松本さんに質問してみました。
あまり考えず、感覚に任せるそうです。
例えていうと、「縁石があるとする。左がやぶで、落ちると痛い。右が車が走っている。落ちると怪我や死ぬ場合もある。この場合は、無意識に、痛いとわかっていても、左のやぶに行く」とのこと。
要は、情報を大量に仕入れたら、後は感覚に任せるということです。
もちろんただ、情報を集めるだけでは意味がないので、それを分析するための、理論は必要です。
松本さんぐらいの人になると、こういうことがある程度自然と無意識にできるようです。
マネックス証券CEO松本大さんの情報収集・分析の結論
資産運用のための情報収集、情報分析の結論は2つです。
- 新聞や雑誌などで、世界の動向を知ること(情報収集)
- 書籍やセミナーなどで、投資やトレーディングの理論を知ること(情報分析)
繰り返しますが、一歩止まって考えること。
そして「マーケットがどうなるか」を考えないで、「マーケットは世の中をどう考えているのか」を帰納法的に考えることです。
「現象を受け止めて考えることが重要」なのです。
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