現代を生き抜くための知恵が詰まっています。多くの人に読んでもらいたい一冊です。
目次
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法=”雇われる”を辞める
「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」とは、「雇われること」をやめて個人でビジネスをすることです。
→フリーエージェントといいます。
フリーエージェントが法人化したものが、マイクロ法人です。
→マイクロ法人とは「1人社長の法人」のことです。
ロングテール(尻尾、ニッチ)時代のビジネスの主役は、恐竜みたいな大企業ではなくて、フリーエージェントとマイクロ法人になります。
ロングテール(英語: the long tail)とは、インターネットを用いた物品販売の手法、または概念の1つであり、販売機会の少ない商品でもアイテム数を幅広く取り揃えること
【要訳】残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
身体的な特徴や運動能力の遺伝は、当然のこととされていますが、知能や性格の遺伝については、はげしい抵抗にあい、大っぴらに公言できない状況です。
もっといえば、「精神障害者の子どもは精神障害になりやすい」「犯罪者の子どもは犯罪者になりやすい」などとは、口がさけても言えません。
これらのことは、科学の問題というよりも社会の問題、しいては政治の問題だといえます。
なぜなら、これらを認めることは学校での勉強や企業での研修などは、意味をなさないことを認めることとなり、社会が成り立たなくなる可能性もあるからです。
しかし、あくまでも今現在の社会が成り立たないのであって、その先には全く新しい世界は開けてきそうです。
それがいいのか、悪のかは、また別の問題といえます。
自己啓発は、人がみな無限の能力を持っていて、知能や性格が教育(学習と訓練)によって開発できることを前提にしています。
すでに、遺伝的な影響を教育で変えることはできないという大量のデータが、積み上がっています。
「やればできる」、しかし行動遺伝学は次のように考えます。「やってもできない」と。
もうちょっと正確にいうと、適性に欠けた能力は学習や訓練では向上しないのです。
「やればできる」よりも「やってもできない」の方がずっと多い
「やればできる」ことはあるかもしれないけれど、「やってもできない」ことのほうがずっと多いのです。
「好き」を仕事にしたいのなら、ビジネスモデル(収益化の仕組み)を自分で設計しなくてはなりません。
グーグルやアップルやアマゾンやその他さまざまな新時代のサービスが、そのためのインフラを用意してくれています。
それを活用して幸福の新しい可能性を見つけられるかどうかは、自分次第です。
能力に恵まれた一部の人たちが、その能力を活かして成功を目指すのになんの文句もないですが、誰もがうらやむ成功を手にできるのは限られた人で、我々の大半はロングテールで生きていくほかはありません。
市場での居場所が小さくなるほど売上は減るので、それに応じてコストを引き下げなくてはビジネスは成立しません。
その下限は、自分と家族が生きていくための生活費になるります(もちろんサイドビジネスや趣味として「好き」を仕事にすることはできます)。
そう考えれば、ロングテールのビジネスは会社ではなく個人のためのものだと理解できます。
記事中参考著書
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